『ライオンの隠れ家』のテーマ、愛の掛け違いを考察!

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はじめに

『ライオンの隠れ家』は、「愛の掛け違い」がテーマにとなっています。

一見、掛け違いが見えにくくなっているストーリーですが、よく考えると、たしかに掛け違いと言えるかも?という関係性が見てとれます。

そこで、物語中で見られる主な「愛の掛け違い」を挙げてみました。

『ライオンの隠れ家』に見られる「愛の掛け違い」たち

洸人と美路人の掛け違い

洸人(柳楽優弥さん)は、自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰さん)との凪のような平穏な生活を守ることが最善だと考えていました。

しかし、ライオン(佐藤大空さん)の登場により、美路人の新たな一面や成長を目の当たりにします。

洸人は、変化を恐れるあまり、弟の可能性を見落としていたことに気づきます。

祥吾と愛生の掛け違い

橘祥吾(向井理さん)は、妻・愛生(尾野真千子さん)と息子・愁人(佐藤大空さん)の行方不明に直面し、彼らを必死に探しているかのように見えます。

しかし、愛生の苦悩を理解できていなかったため、彼女の心の中で生じた不安に気づかなかったのかもしれません。

このすれ違いが、家族の絆に影響を及ぼしています。

祥吾と兄の掛け違い

祥吾の兄(黒田大輔さん)は、家族経営の建築会社を率いています。

彼は弟・祥吾に対して厳格な態度を取り、家業を守ることを最優先に考えています。

しかし、その厳しさが祥吾にプレッシャーを与え、家族間の溝を深めているのかもしれません。

兄弟間の愛情が、価値観の違いによってすれ違っている可能性があります。

愛生と母の掛け違い

愛生は、本当の母親に捨てられ、一時期、小森家に身を寄せていました。

みっくんとひろとの母は、愛生の本当の母親ではないものの、愛生に優しく気遣っていました。

母親は愛生の幸せを願っていたものの、その思いが伝わらず、愛生は常にイライラしており、自由を求めて旅立ってしまいました。

数年後、2人は再会し、笑顔で写真に映っています。愛生も大人になって、話せるようになったということでしょうか。

洸人と愛生の掛け違い

洸人と異母姉・愛生は、幼少期に一時期一緒に暮らしていました。

しかし、愛生は洸人に対して苛立ちを見せ、彼を誘って家出を試みるも断られ、そのまま姿を消してしまいます。

洸人は愛生の真意を理解できず、二人は疎遠になってしまいました。

まとめ

これらの「愛の掛け違い」は、登場人物たちの人間関係に複雑な影響を及ぼし、おかげで引き込まれるストーリーが出来上がっているとも言えます。

しかし、これが現実世界であれば、できるだけ避けたい掛け違いです。

愛情の伝え方や受け取り方の難しさ、そして誤解を放置することでどんな悲劇が生まれるかについて考えさせられます。

今後の展開で、すれ違いが解消されていくのか、登場人物たちがどのように成長していくのかに注目です。

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