『海に眠るダイヤモンド』第5話では、ついにいづみの正体が明らかになるようです。
いづみは一体だれなのか、考察できるのも残り1週間。
悔いなく考察できるように、リナ、朝子、百合子のそれぞれの手がかりについて、ポイントをまとめました
いづみがリナである可能性
- 冒頭のシーン: 第1話の冒頭では、1965年の夜明け前、リナが赤ん坊を抱いて手漕ぎ船に乗っている場面が描かれます。その際、いづみのナレーションで「戻れないあの島。今はもういない人々。愛しい人の思い出は全てあの島へ置いてきた」と語られ、リナといづみが重なるような演出がされています。
- セリフの一致: 第1話で、鉄平がリナに「人生変えたくないか?ここから変えたくないか?」と問いかける場面があります。一方、現代のシーンでは、いづみが玲央に対して同じ言葉をかけています。このセリフの一致は、いづみとリナが同一人物である可能性を示唆しています。 ただし、このセリフは朝子や百合子も聞いているため、決定的な手がかりとはなりません。
- 和歌の引用: 第3話で、進平がリナに「もろともに あはれと思え山桜 花より他に 知る人もなし」という和歌を示す場面があります。一方、現代のシーンでは、いづみが同じ和歌を口ずさんでいます。この一致は、いづみとリナが同一人物である可能性を示唆しています。 ただし、第4話で、朝子もこの和歌を口ずさんでいます。
- 孫疑惑:第4話で、玲央は鉄平の孫疑惑が出ていました。もし、孫疑惑が本当であれば、冒頭でリナ=いづみが連れていた赤ちゃんが玲央を生んだという可能性も考えられます。
しかし、リナは左利き、いづみは右利きであること、リナの心は進平に向かっていること、リナの気の強い性格がいづみにはあまり見られないこと、どれも決定的な証拠にはなり得ないことから、リナの可能性は低いと考えられています。
いづみが朝子である可能性
- ちゃんぽんの共通点: いづみは長崎で玲央とちゃんぽんを食べましたが、味について、玲央は絶賛しているのに対し、いづみは「まあまあ」と答えていました。朝子は銀座食堂でちゃんぽんを提供しており、舌が肥えていたため、こういった発言もする可能性があります。また、いづみはホストクラブの「原価率」について発言しており、飲食店に詳しい様子が見られます。
- 「忘れられない人」:朝子は第一話から、幼い頃から一貫して、鉄平のことが好きです。特に、鉄平が朝子のことを好きになってからは、二人の心の交流が多く描かれています。リナと百合子にその様子はありません。朝子が一番、鉄平への思い入れが強いです。
- 髪留めの位置: いづみと朝子は、髪留めを同じ位置、右の前髪に付けています。
- キラキラが好き:いづみは第一話でホストクラブを訪れた際、「キラキラしたもの好きよ」と言っていましたが、朝子もキラキラ好きとして描写されています。朝子は第3話で、「キラキラ」を求めて落ちているガラス瓶を取ろうとしたり、中の島から見た端島を見て、「キラキラ」と喜んでいました。ただ、百合子もペンダントを「キラキラ」と言って自慢している描写があります。
- 桜の木に関する描写: 鉄平に見せてもらった中ノ島の桜に、「すごか。夢が叶うた。」と朝子が喜ぶ場面があります。一方、現代のシーンでは、いづみが玲央に屋上の桜の木を見せ、「うちの会社が施工したの。春には桜も咲く」と説明しています。さらに、いづみは和歌を引用し、「誰の心にも山桜があるんだ」と述べています。これらの描写は、いづみと朝子が桜に特別な思い入れを持っていることを示唆しており、いづみ=朝子である可能性を高めています。
- 鉄平との関係性: 第3話の中の島のシーンで、鉄平が朝子に、外から見たら自分の世界(端島)がキラキラしていることに気づかせてあげる描写があります。一方、現代のシーンでは、いづみが玲央に「自分がいるホストの世界も『ドブ』だけど、いづみの世界も『ドブ』だ」と言い放ち、いづみはそれを聞いて、会社を変えようと決心しました。こうした鉄平or玲央から「気づき」をもらう関係性が、朝子といづみの共通点かもしれません。
- 主題歌「ねっこ」の歌詞:ねっこの歌詞は以下のように、「ささやかな花」について書いています。
「ささやかな花」は花が好きで、鉄平に桜の枝をもらった、朝子の可能性が一番高いです。
朝子ではないと考えられる理由としては、いづみにはキリスト教信者のような描写がありますが、朝子は信者ではないことです。
可能性としては、後から信者になったと考えられなくもありません。百合子は朝子のいたずらにより被爆しており、白血病で亡くなった百合子を引き継いで祈っている可能性もあります。
また、朝子は素朴で真面目であり、いづみのような奔放さとは性格が似ていないように思われます。
こうした手がかりから、いづみが朝子である可能性はありますが、確実ではないと考えられます。
いづみが百合子である可能性
- ペンダントの描写: 現代のシーンで、いづみがマリア像のようなものが彫られた銀色のペンダント(メダイ)を握りしめる場面があります。一方、過去のシーンでは、百合子が同様のペンダントを持っている描写があり、これらの共通点は、いづみと百合子が同一人物である可能性を示唆しています。
- カトリックの信仰: いづみがタクシーで浦上天主堂の前を通った際、「あなたがたは世の光である」と口にし、カトリックの信仰を示唆する場面があります。また、百合子の自宅の居間にはカトリックの祭壇があり、彼女もカトリック信者であることが示されています。この共通点は、いづみと百合子が同一人物である可能性を高めています。
- 逃亡癖:いづみは第一話で、散歩の途中で逃亡した描写がありました。百合子も、第2話の台風のさなか、逃亡しています。
- 女社長:いづみは、造園業を営む「IKEGAYA株式会社」の社長ですが、第4話で百合子は、「いっそ本土に戻って女社長にでもなろうかな~」と言っています。映画館で働いてみたり、新聞記者をやってみたりとフットワークも軽いです。また、女性雑誌の記事を書いているのは男性なので、女性が書かなきゃ、と、視点がするどく世の中を見渡せる力やバイタリティもあります。カルチャーを感じる仕事がしたい、と言っていましたが、造園業はクリエイティブな仕事ですし、向いているのではないでしょうか?
- 被爆:百合子は長崎で被爆しています。そのため、白血病により長生きできない可能性がある一方、百合子のささいないたずらにより被爆した以上、百合子が死んでしまっては、いづみは辛すぎるのではないでしょうか。
- 奔放な性格:玲央にプロポーズするいづみも、賢将と特別な付き合いをしていた百合子も、自由な考え方の持ち主です。また、どちらもハッタリに抵抗感がないという特徴、口を尖らす仕草などが似ています。
しかし、いづみが、百合子でないと考えられる理由もいくつかあります。
長崎で食べたちゃんぽんについて、まあまあ、と言った発言が気になりますが、端島のちゃんぽんの味が忘れられない、もしくは、長崎のお店が、朝子が経営していたお店と同じだったとしたら、百合子なりの朝子へのいじわるの続きしれません。
また、主題歌の歌詞に百合子が当てはまるのか?という疑問もあります。大きな造園業をしたけれど、ささやかな花に戻したい、ということかもしれません。
また、鉄平のことを「忘れられない人」と言うほど、鉄平に思い入れがあるようにも見えません。しかし、「やさぐれた百合子が好きだった」と唯一言ってくれた鉄平が、心の支えになっていた可能性はあります。
いづみが百合子である可能性は依然として高いです。
まとめ
『海に眠るダイヤモンド』におけるいづみの正体について、リナ、朝子、百合子の各キャラクターとの関連性を考えてみました。
それぞれに共通点や示唆される要素が存在するものの、決定的な証拠には至っていません。
残り1週間、こちらの手がかりを参考に考察を楽しんでください!
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