海のはじまり 第7話 みかんとヨーグルト 〜津野は選択肢を広げてあげる人〜

入院している水季のもとに、津野がお見舞いに行った回想シーン。生まれることと死ぬことは、自分で選べないことに気づいたと話す水季。良くなる可能性が低いので、治療はしないで海と少しでも長く一緒に過ごすと伝えます。悲しみから逃れるように、売店で何を買ってほしいかと聞く津野くん。
みかんヨーグルト、なかったらいらない、と水季。そして、津野が買ってきたのは、みかんとヨーグルトでした。
みかんヨーグルトがなかったけれど、みかんとヨーグルトは売っていたとのこと。
水季は、こんな選択肢があったとは!と笑います。
病気になるまでは、選択肢を広げることにこだわりを持っていた水季。死しか選択できない状況になってしまいましたが、まさかの津野が、水季の選択肢を広げてあげられる人でした。1人で生きていけそうに見られ、親にも夏にも頼りたくない。そんな水季が唯一頼り、躊躇なく責任をおわせ、助けてくださいと言えた人、それが津野でした。
それは津野が、見返りを求めず、無償の愛の心で水季を助けていたから。
朱音も、夏も、水季のそばにいてあげられなくて、津野を少し羨ましいと思います。
でも津野は、尽くして尽くしてなんの見返りもなく、水季はいなくなってしまい、その後は水季の部屋の片付けや、海ちゃんのことでも蚊帳の外。なかなか、水季がいないという現実を受け入れられず、苦しんでいます。図書館の仲間だけは、そんな津野の苦しみを分かってくれているようです。
そんな津野が、朱音や夏に誘われて、水季の墓参りにやってきました。
「骨だから喋らないよ」と海ちゃんは言いましたが、津野は、水季に寂しい気持ちを伝えられたのでしょうか。
帰り道、津野vs弥生の戦いもはじまりますが、水季と同じように弥生も「母性」と言う言葉が嫌いだったことで、水季と弥生が少しだけ似ていることに津野は気づきます。「(夏が)水季水季うるさいですよね」と、弥生と共感しあうことができました。
 
津野くんはひねくれているし、話をたまにそらしてしまう感じ、なかなかモテないのかなと思いますが、いつの日か悲しみを乗り越え、幸せになれる日が来ることを願っています。
 
 

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