「要するに?」と「たとえば?」の魔法のことば
〜頭がよくなる考え方〜
こんにちは!
今日は、ちょっとだけ「頭の使い方」についてのお話です。
みんなは、「考えるのが得意な人」って、どんな人だと思いますか?
いっぱい勉強してる人? 本をたくさん読んでいる人?
それもあるけど、実は「考え方」にコツがあるんです。
「抽象(ちゅうしょう)」ってなに?
ちょっとむずかしい言葉だけど、「抽象(ちゅうしょう)」というのは、いろんなものに共通(きょうつう)していることをまとめる考え方です。
たとえば……
- 犬(いぬ)
- ねこ
- うさぎ
これらは「動物(どうぶつ)」という言葉でまとめられますよね。
この「動物」という言葉が抽象です。
つまり、「いろんな具体的(ぐたいてき)なものを、ひとつにまとめる」のが抽象!
このとき、使う魔法のことばは……
🔑 「要するに?」
このことばを使うと、「いろんなことをまとめる力」がつきます。
たとえば、友だちの話が長〜いときに、「要するにどういうこと?」って聞くと、大事なことがわかりやすくなるよ。
「具体(ぐたい)」ってなに?
こんどは「具体(ぐたい)」について。
「具体」は、だれでもイメージできる**わかりやすい例(れい)**のこと。
たとえば、「優しさ(やさしさ)」という言葉だけじゃよくわからないけど、
- 友だちがころんだときに手をかしてあげる
- おじいちゃんに荷物をもってあげる
……こういうのが、「やさしい行動(こうどう)」だよね。
このときに使える魔法のことばは……
🔑 「たとえば?」
このことばを使うと、「抽象的なことば」を、わかりやすく「具体」に変えられます。
この2つの考え方ができると、なにがいいの?
この「要するに?(抽象化)」と「たとえば?(具体化)」の考え方ができるようになると……
- 難しいことがわかりやすくなる!
- 考えを人に伝えるのがうまくなる!
- 勉強も、遊びも、会話も、ぜんぶが楽しくなる!
じつは、すごく勉強ができる人や、アイデアを出すのが得意な人って、この「抽象」と「具体」を行ったり来たりしてるんです。
いつ、どこで使えるの?
この2つの魔法のことばは、学校の勉強だけじゃなくて、毎日の生活でも使えます。
📘 国語のとき:
「この話の要点(ようてん)ってなに?」→「要するに?」
🧮 算数のとき:
「この計算はどんな場面で使うの?」→「たとえば?」
💬 友だちとの会話:
「今の話、ちょっと長かったけど、要するに何を言いたかったの?」
「たとえば、どんなときの話なの?」
まとめ:今日からできること
- だれかの話を聞くとき、「要するに?」と思いながら聞いてみよう。
- むずかしい言葉を聞いたら、「たとえば?」と聞いてみよう。
- 自分でも、「要するに?」「たとえば?」をつかって考えてみよう。
この2つをくり返すことで、**「考える力」**がぐんぐん育っていきます。
参考文献(さんこうぶんけん)
石田勝紀(いしだ・かつのり)著
『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』
(日本経済新聞出版)
「頭がいい」っていうのは、もって生まれたものじゃないんです。
ちょっとした「考え方のくせ」で、ぐんとちがってくる。
ぜひ、今日から「要するに?」「たとえば?」の魔法を使ってみてね!
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