坂東龍汰主演映画『君の忘れ方』原作・キャスト・口コミをていねいに解説

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映画『君の忘れ方』は、2025年1月17日に公開予定の日本映画です。

ドラマ『ライオンの隠れ家』での自閉症の演技が大好評だった、坂東龍汰さんが主演ということで注目されています。

この映画は、愛する人を失った悲しみを癒す「グリーフケア」についてのお話です。

「池袋暴走事故」で妻子を亡くされた松永さんのコメントが、時がたっても注目され続けていますが、自分だったら・・・愛する人を失った時、立ち直れるのだろうか?といつも考えてしまいます。

「グリーフケア」について知っておくだけで、少しだけ、今ある生に安心できるかもしれない、とも思います。

この記事では、映画の前情報として、あらすじ、キャスト情報、試写会レビュー等をまとめてあります。

公開前にチェックして、劇場での鑑賞の参考にしていただければと思います。


基本情報

  • 公開日:2025年1月17日
  • 上映時間:107分
  • 年齢制限:G(一般向け)
  • 制作会社:セレモニーエンタテイメント、マウンテンゲート
  • 配給会社:ラビットハウス

原作や小説・本は?

本作は、一条真也氏の著書『愛する人を亡くした人へ』を原案としています。

『愛する人を亡くした人へ』は、愛する人を失った方々の心に寄り添い、「死は不幸ではない」というメッセージを伝える内容です。

15通の手紙形式で構成されており、各手紙が「別れ」「儀式」「自然」「いのち」などのテーマを取り上げています。

これらの手紙を通じて、読者は死別の悲しみと向き合い、心の持ちようを学ぶことができます。

全編優しさにあふれており、悲しみの最中であればもちろん、まだ経験をしていない人にも、勧めたい名著との評判です。

良ければ鑑賞前に手に取ってみてくださいね。

ページをめくって中をご覧いただけます。

また、監督自ら書き下ろした小説『君の忘れ方』も12月12日より発売するそうです。


小説を読んでから鑑賞ができてしまうわけですね!

映画では描かれていない、二人が付き合い始めた頃のエピソードなども加筆されているとのことで楽しみです。

 


あらすじ・ストーリー

主人公の森下昴(坂東龍汰)は、ラジオ番組の構成作家として活躍する青年。
結婚を目前に控えた恋人・柏原美紀(西野七瀬と順調な日々を過ごしていました。

しかし、突然の事故で美紀を失った昴は、深い悲しみに囚われてしまいます。
仕事に戻ろうと努力するものの、心の傷が癒えることはなく、日々が空回りしていくばかり。

そんな昴に、母・洋子(南果歩)は「一度故郷に戻ってみたらどう?」と提案します。
故郷・岐阜に戻った昴は、同じように大切な人を失った悲しみを抱える人々と出会います。

その出会いを通じて、昴は少しずつ自分自身を見つめ直し、再生の道を歩み始めるのです。


悲しみを抱える全ての人に寄り添う、心温まるストーリーが描かれています。


タイトルの意味、由来は?

『君の忘れ方』というタイトルには、愛する人を失った後にどうその悲しみと向き合うのか――という深いテーマが込められています。

主人公の昴が感じる「忘れること」への葛藤

ただ「忘れる」のではなく、愛する人との思い出を胸にしまいながら、自分らしく前に進む方法を模索する物語が描かれています。

「忘れる」という言葉には、切なさと新たな希望の両方が宿っています。

観る人それぞれが、自分なりの「忘れ方」を考えさせられるタイトルです。

予告映像

坂東さんの独特の笑顔に、冒頭からつかまれます!


監督・脚本は作道雄

映画『君の忘れ方』は、作道雄が監督・脚本を務めるオリジナル作品です。

作道さんは、VR映画『Thank you for sharing your world』第79回ヴェネチア国際映画祭のVENICE IMMERSIVE部門に正式招待されるなど、国際的な評価を受けています。

『Thank you for sharing your world』は、盲目の少年が見ている世界をVRで表現したもので、視覚障害者の想像力によって広がる美しい世界をCGアニメーションとインタラクションで実現しています。

こちらで雰囲気を感じ取っていただけます!


キャスト・出演者 ヒロインは西野七瀬

主人公の再生を支えるキャストを、実力派俳優たちが演じています。

主演の坂東さんは、『閉鎖病棟』『ライオンの隠れ家』で自閉症を演じ、引き続きサポートを必要とする役です。

デリケートな役を的確に、表情豊かに演じていることでしょう。

風間さんなどは、こうしたサポート側の役柄イメージがすっかり定着していますね。

  • 森下昴(坂東龍汰)
     ラジオ番組の構成作家として働く主人公。恋人を突然の事故で失い、深い悲しみと向き合います。
  • 柏原美紀(西野七瀬)
     昴の婚約者。明るく前向きな性格のフードコーディネーターでしたが、不慮の事故で命を落とします。
  • 森下洋子(南果歩)
     昴の母親。夫を事故で亡くした過去があり、息子の心に寄り添いながら支えます。
  • 池内武彦(岡田義徳)
     昴が故郷で出会う人物。グリーフケアの活動を行い、昴にとって重要な相談相手になります。
  • 牛丸(津田寛治)
     「つきあかりの会」のスタッフ。憔悴した昴に寄り添い、心の支えとなる存在。
  • 澤田(風間杜夫)
     グリーフケアのカウンセラー。昴に悲しみとの向き合い方を伝えます。
  • 翠(円井わん)
     昴の実家に居候している便利屋。明るく元気な性格で、昴の癒しとなる存在です。
  • 牧田(小久保寿人)
     翠の恋人。昴との交流を通じて、彼の再生を後押しします。
  • 木下(森優作)
     昴の担当編集者。仕事を通じて彼を支え、彼の成長を見守ります。
  • さおり(秋本奈緒美)
     美紀の母親。娘を失った悲しみを抱えつつ、昴と交流を深めていきます。

『ライオンの隠れ家』で、坂東さんと共に自閉スペクトラム症のアーティスト小野寺武宏を演じた森優作さんも出演しますね!

今回は、坂東さんをサポートする役のようです。

制作・スタッフ一覧

多彩な才能を持つスタッフ陣が結集し、細部まで丁寧に作り上げられています。

描写が丁寧で、感情をかみ砕きながら観ることができた、という評価もあります。

  • 監督・脚本:作道雄
      感情豊かな人間ドラマを繊細に描くことに定評のある監督です。
  • 共同脚本:伊藤基晴
     作道監督と共に脚本を手がけ、リアルな人間模様を描き出すストーリーを紡ぎました。
  • 原案:一条真也『愛する人を亡くした人へ』
     悲しみと向き合う方法を記した指南書をもとに、映画独自の物語へと昇華させました。
  • 製作総指揮:志賀司
     映画全体の制作を統括し、ビジョンを形にする中心的な役割を担っています。
  • プロデューサー:益田祐美子、羽田文彦
     企画から制作進行までを支え、現場をまとめ上げました。
  • 音楽:平井真美子、徳澤青弦
     登場人物の心情に寄り添いながら、感動を彩る劇伴音楽を制作。特に、エンディングテーマ「aurora」のメロディが物語の余韻を深めます。
  • 撮影監督・編集:橋ヶ谷典生
     美しい風景と緻密なカメラワークで、映画のビジュアル面を引き立てています。
  • 美術:安藤秀敏、菊地実幸
     舞台となる空間や小物をデザインし、登場人物の心情を映す背景を作り上げました。
  • サウンドデザイナー:吉方淳二
     効果音や環境音を駆使して、リアルな空間を演出しています。


ロケ地・撮影場所

撮影は、岐阜県飛騨市と高山市を中心に行われました。

美しい自然や歴史的建造物が、物語の舞台を彩っています。

  • 飛騨市古川町
     物語の重要なシーンで使用された飛騨古川駅や、野球場などが撮影に使われました。
  • 高山市中切町
     久美愛厚生病院での撮影が行われ、主人公の葛藤を描く印象的なシーンが撮られています。
  • 飛騨市河合町
     なかんじょ川・つり公園NOASOBIキャンプ場など、自然を活かしたシーンが撮影されました。

撮影期間中には多くの地元住民がエキストラとして参加し、地域と一体となった映画制作が進められました。
美しい風景が、再生を手助けしてくれているかのようですね。


映画を彩る音楽:サウンドトラックと主題歌

エンディングテーマ「aurora」と劇中音楽

坂本美雨さんが歌う「aurora」は、映画『君の忘れ方』のエンディング曲として制作されました。


チェリストの徳澤青弦さんとピアニストの平井真美子さんが手がけた楽曲で、優しく心に響くメロディが特徴です。

チェロとピアノが奏でる優しく穏やかなメロディーに、坂本さんの透明感ある歌声が重なり、まるでオーロラのような美しさで作品を彩っています。

作道雄監督は、2022年に坂本さんのコンサートを鑑賞し、徳澤さん、平井さんと奏でるサウンドに感銘を受け、この楽曲が映画の世界観にぴったりだと確信、劇伴とエンディング曲の制作をオファーしました。

この楽曲は、映画のテーマである「死別の悲しみとどう向き合うか」に寄り添い、観る者の心に深く響く仕上がりとなっています。

美しい音楽の片鱗は、映画の予告編でも聴くことができます。

坂本美雨さんの歌声と美しいメロディーが、映画の世界観をより一層引き立てています。

徳澤青弦さんの音楽はこちら

平井真美子さんと坂本美雨さんの世界感はこちらでも堪能いただけます。


公開直前の舞台挨拶と試写会

映画『君の忘れ方』は公開を前に、全国で試写会や舞台挨拶が行われ、すでに多くの反響を呼んでいます。

試写会エピソード

2024年11月16日には、MOVIX八尾で試写会が開催されました。
ヒロイン役の西野七瀬さんが地元で舞台挨拶を行い、学生時代によく訪れていた映画館での思い出を語る場面も。
「地元で舞台挨拶ができることがとても嬉しい」と、笑顔で観客に感謝を伝えていました。

名古屋での舞台挨拶

2024年11月17日には、名古屋のミッドランドスクエアシネマで坂東龍汰さん、西野七瀬さん、作道雄監督が登壇。
坂東さんは「この作品を通じて、悲しみの中でも見つけられる希望を感じていただけたら」と熱い思いを語り、観客を魅了しました。

公開後にはさらなる舞台挨拶が予定されており、映画公式サイトで最新情報が確認できます。

試写会での評判と感想

公開に先駆けて行われた試写会では、参加者から感動の声が多く寄せられています。

観客の評価

試写会に参加した観客からは、「涙が止まらなかった」「心の痛みに寄り添う素晴らしい映画」「希望あるお話」という感想が多く寄せられています。
ある観客は、「主人公の葛藤と再生の過程に共感し、自分の過去の経験を重ね合わせながら観ました」と語っています。

「サスペンス要素がより物語を良くさせていた」という声もありました!

SNSでのレビュー

TwitterやInstagramなどのSNSでも試写会後の感想が続々と投稿されています。
「坂東龍汰さんの繊細な演技が心に刺さった」「西野七瀬さんが本当に可愛い」など、キャストの演技に対する称賛の声が多く見られます。
また、「岐阜の風景が美しく、物語に深みを与えている」という意見も多く、ロケ地の魅力が映画を支えていることが感じられます。


見どころと作品の裏側

映画『君の忘れ方』には、数多くの見どころが詰まっています。

キャストや監督が舞台挨拶やインタビューで語った作品の裏側をご紹介します。

キャストの挑戦

主演の坂東龍汰さんは、主人公・昴を演じるにあたって、「深い悲しみと向き合う役だったので、自分の中でその感情をどれだけ深掘りできるかを意識しました」と語っています。


また、西野七瀬さんは、セリフが少なく表情で感情を伝えるという難しい役柄を「新しい挑戦だった」と振り返り、「存在そのものが何を語るかを考えながら演じました」と話しています。

監督が語るこだわり

作道雄監督は「悲しみの中で見つける希望」をテーマにした本作について、「観る人それぞれの人生に寄り添える映画を目指しました」と語っています。


また、「岐阜の自然を活かしながら、登場人物の心の動きが風景に映るような映像作りを心掛けました」と、その映像美へのこだわりも明かしています。


さいごに

映画『君の忘れ方』は、愛する人を失った悲しみからの再生という、ただ一つのテーマをじっくりと描いています。

単なるエンターテイメントではなく、深いところにまで届く映画作りのために、スタッフ・キャストが心を尽くしているのが見て取れます。

ぜひ一度はご覧になってみてくださいね。

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