あたまの中にも「OS」がある!?〜できる子のヒミツをさぐってみよう〜
こんにちは!今日は「同じべんきょうをしているのに、なんであの子はすごくできるの?」って思ったことがある子に、ちょっとおもしろいお話をします。
じつは、べんきょうができる・できないって、「あたまのよさ」だけじゃなくて、「OS(オーエス)」という見えない力がかかわっているんだって!
目次
OSってなに?
「OS」は、パソコンやスマホ(けいたい)を動かすための、見えないしくみのことです。ゲームでいうと、ゲーム機本体みたいなもの。
たとえば:
- Nintendo Switch(スイッチ)というゲーム機に、
- 『スプラトゥーン』や『マリオカート』みたいなゲームを入れてあそぶよね?
でも、ゲーム機本体(OS)がこわれてたら、どんなにおもしろいゲームを入れても、うまく動かないよね。
人間のあたまの中にも、実はこの「OS」みたいなものがあるっていうんです!
じゃあ、「あたまのOS」ってなんだろう?
それは、「ものの考え方(かた)」「とらえ方」「感じ方」のこと。
たとえば――
・先生の話を聞いたときに
- OSがととのっている子は、「これって、どういう意味だろう?」とふかく考えたり、「たとえば〇〇かな?」と広げたりする。
- OSがまだうまくはたらいていないと、「なんかむずかしいな…」とすぐにあきらめちゃう。
・友だちとあそんでいるときでも
- OSがいい子は、「今のやりとり、面白かった!なんでそう思ったんだろう?」と、自分の気もちや友だちの考えを観察(かんさつ)して学んでいる。
- でも、そうでない子は、ただその場をたのしんで終わっちゃう。
勉強ができる子って、いつも勉強してるの?
ここがすごいポイント!
できる子は、「勉強の時間」だけじゃなくて、生活の中ぜんぶが「学びの時間」になっているんだって。
たとえば、
- アニメを見て「このキャラクターの気もちってどうなんだろう?」と考えている。
- 公園で木を見て「この葉っぱ、なんで赤いのかな?」と気になって調べてみる。
つまり、「毎日が学びのチャンス」だって気づいているんだね!
自分のOSはアップデートできるの?
できます!ゲーム機と同じで、バージョンアップできるんです。
そのカギになるのが、10この魔法のしつもん(マジックワード)!
OSをバージョンアップする10のマジックワード
- 「なぜだろう?」(げんいんを考える力)
- 「どう思う?」(じぶんの気もちを言う力)
- 「どうしたらいい?」(もんだいを解決する力)
- 「ようするに?」(だいじなところをまとめる力)
- 「たとえば?」(わかりやすく話す力)
- 「たのしむには?」(前むきに考える力)
- 「なんのため?」(目的を考える力)
- 「そもそも?」(もとの意味を考える力)
- 「もし〜だったら?」(先のことを想像する力)
- 「ほんとうだろうか?」(うたがってみる力)
この言葉を日ごろからつかうと、だんだん考え方がふかくなって、「OS」がパワーアップしていくんだって!
最後に:あたまの使い方は、自分でえらべる!
「できる子」は、もともと天才なわけじゃないんだって。**考えるくせ(=OS)**がついているだけ。
きみも、今日からちょっとずつ「マジックワード」を使ってみよう!
ゲームやアニメ、あそびの中でも、「どうして?」「なんでこうなったの?」と考えてみるだけで、きみのOSはどんどんバージョンアップしていくよ!
参考文献:
- 石田勝紀『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- 石田勝紀『「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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