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【7月22日 月曜よる21時放送】 第4話
夏は、水季亡き後も気丈に振る舞う海を心配し「元気なふりをしなくていい」と海に語り掛けます。その言葉を聞いて、海は夏にしがみつき、ようやく涙を流すことができました。夏も海を初めて抱きしめ、2人は涙を流しながら絆を深めているようです。弥生も海のためを思っていたのですが空回りで、後ろから見守ることしかできませんでした。
日が替わり、夏と海は、水季との思い出の海岸に遊びにやって来ました。カメラで写真を撮りながら楽しむ2人。夏は「パパになってほしいってこと?」と海に尋ねます。海は「パパやらなくていいよ。でも、いなくならないで」と答え、夏は「一緒にいる」と約束しました。離れたところから海を撮影するため、海に「ここにいて」と言い残して歩く夏。しかし、ついて行ってしまう海。悲しみを解放した海は、すっかりこどもらしい顔になっています。
楽しそうな2人、でもそこに水季はいない。2人の様子を眺めていた朱音と翔平は、「水季が生きていてくれたらな……」と涙ぐんでしまいました。
南雲家に帰った海は、津野晴明(池松壮亮さん)に電話し、海岸で夏と遊んだことをうれしそうに報告します。電話をする仲だったんですね。嬉しそうな津野くんの笑顔。海は、「今度津野くんも一緒に行こう」と誘いますが、津野はやんわりと断ります。「なんで前みたいにいっぱい会えないの?」と尋ねる海に、津野は「海ちゃんのパパじゃないからかなあ」と、考えるように答えます。パパじゃないけど、会ってもいいのかな?と、心の片隅に芽生えてくれたのでしょうか。海ちゃんが寂しがってくれて、津野も少しは報われましたね。
一方、夏は百瀬弥生(有村架純さん)のマンションへ。ちょうど弥生は、ネギの入った袋を下げて帰宅したところでした。袋からはみ出すネギは、便利なアイテムですね。そして、弥生のマンションが登場するのは初めてです。弥生は、「海ちゃんのお父さんになってほしいし、私もお母さんになりたいから」と夏に迫ります。すぐに結論を出させようとする弥生に「待って、決めさせようとしないで」と夏は抵抗します。優柔不断な夏、もっといっぱい考えて決めたい。なぜ弥生が焦っているのか、夏は分からずいら立ちます。
🔶名シーンをセリフでおさらい🔶
〈朱音〉みかん食べながらする話じゃないでしょ!
〈水季〉みかん食べながらしちゃいけない話とかないでしょ。いよかんの話?ポンカンとか?
朱音が、水季に会いたくて苦労して不妊治療したことを持ち出します。
〈水季〉水季水季って、お母さん水季にあいたかったんじゃないよ、こどもが欲しかっただけでしょ、母親ってポジションが欲しかっただけでしょ。あーーごめんうざい。ずっとウザかったんだよね、それ。治療して妊娠したら、そうじゃないやつより偉いのかよ。
残念だったね、一生懸命頑張って妊娠した子がこんな子で。お母さんかわいそう。
〈水季の父〉水季ー!(水季をつかんだ朱音の手を押さえる)
一方、弥生は母親に、妊娠したこと、相手は産まないで欲しいと思っていることを電話で相談。じゃあおろしな、とあっさり言われ、悲しみが広がる。1人で育てるのってさ、と言いかけるが、母親は話を遮り、あたし無理だからね、無理だから。と冷たい声で言い放つ。
産んで欲しい親、産んで欲しくない親の対比が際立ちます。
〈水季の父〉こんこん。(ドアをたたく音を声で!かわいいですね)泊まっていかないの?
〈水季〉こんなの産まれてきたら怖い。こんな親不孝なの出てきたら怖い。
〈水季の父〉親不孝かどうか決めるのさ、親だよ。子どもが勝手に決めないでくれる?
〈水季〉親不孝の自覚ある。
〈水季の父〉勝手に言ってなさい。本当は産みたいの?
〈水季〉相手に似るなら産みたい。
〈水季の父〉(ニヤリ)
相手に似て欲しいって思えるだなんて、そりゃもう、ね。
〈水季〉迷惑かけたくない。
〈水季の父〉迷惑ね
〈水季〉責任負わせたくない
〈水季の父〉(母子手帳を手渡す)
読むとこいっぱいあるよ、お母さんいっぱい書く人だったから。
母子手帳をもらってきたが、隠す水季。
あかねはキルト教室で不在であることを、水季の父が伝える。
〈水季〉お母さんになれる?こんな、お母さん大事にしないやつでも。
〈水季の父〉いるんでしょ?じゃあもうお母さんだよ。そんな簡単にはじめたり辞めれたりするもんじゃないよ。でも正直言うとね、孫楽しみ、すっごい楽しみ。
〈水季〉へえー
自由に生きているようで、実は自分に自信のない水季。
水季の父の、相手の気持ちに共感しつつ、本当はどうしたいのか尋ねるという、コーチング力が際立つシーンでした。さらに、絶妙なタイミングでティーチング(母子手帳)を挟み、水季に出産を決意させる鮮やかな手際でした!今回一番の名シーンだと思います。
その頃、弥生は中絶の同意書にサイン。
産みたかった弥生が出産を諦め、産みたくなかった水季が出産を決意し、立場が逆転します。
一方水季は、夏に別れの電話をかけ、泣いています。
キルト教室で作った雑な絵本バッグを、水季に投げつける朱音。
〈水季〉くれるの?
〈朱音〉あげない、作り方教えてあげる、子どもってそういうの喜ぶから。
「本当の支援とは、お金をあげることではなく、やり方を教えること」を朱音は体現していますね!
〈朱音〉あんた、人にかわいそうとか言うのやめなさい。知らないかもしれないけど、お母さん、幸せなの。水季産めて、生意気に育って。わがまま言われて.幸せなの。
〈水季〉うそだ。
〈朱音〉勝手言ってなさい。
夫婦ともに、同じセリフを言うところに、絆が垣間見えます。
その頃弥生は、手術を終えたところでした。
「終わった、全然大丈夫だった!」と大丈夫なふりを見せますが、お風呂の掃除中にすべって思わずおなかを押さえます。もういないんだった、と実感し、「ごめん、ごめんなさい」と風呂場で泣きだします。衣服のまま、シャワーを顔にかけ、とめどなくあふれる罪悪感を洗い流すかのように。
現在に戻り、弥生は、夏に中絶の過去を打ち明けます。置かれたブレンドコーヒーにちらりと目をやりながら。
〈弥生〉自分のために親になりたかっただけ、ごめん。これを言う前にうみちゃんと関わろうとするの良くなかった、絶対ダメだった。
夏は、ようやく弥生の苦しみに気が付き、手を握ってくれました。
〈弥生〉赦しが欲しいわけじゃない、ただ、自分が無理で、自分で自分がどうしたって許せない。海ちゃんにも、水季さんにも失礼すぎる。罪悪感ってそういうことでしょ、殺したって思ってたって、そういう言葉最初に使ったの月岡くんだよ。ごめん、それ言うのもずるいよね。
弥生の苦しみは、誰にも解放できないようでした。
その後、なぜ弥生が会いに来ないのか、海ちゃんが夏に尋ねます。
〈海〉なんか傷つけること言ったんじゃない?
〈夏〉なにそれ、急に大人みたいなこと言って…
「弥生ちゃん、海のママじゃないから、夏くんと一緒にいれないの?」と、大人びたことを電話で弥生に尋ねます。
その後、海ちゃんのいる公園にやってきた弥生。
「そのまんま、自分だけその気持ち持ってればいいだけだよね」
弥生は永遠に、自分で自分を許さないつもりなのでしょうか。
夏と二人きりになり、夏は優柔不断だけれど、自分の気持ちだけぽんと置いていくのではなく、「一緒に迷えるのは助かる」と弥生は伝えます。まだしばらく、一緒に迷っていくのでしょうか。
以上、4話の内容を紹介しました。
弥生の心境に大きな変化が起きましたね。今後も注目して見ていきたいと思います。
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