月岡夏(目黒さん)は南雲家で暮らす1週間を終え、朱音(大竹しのぶさん)、翔平(利重剛さん)、海(泉谷星奈ちゃん)に見送られる。夏が少し歩いてから振り返ると、道まで出てきて手を振る海の姿があり、2人は笑顔で手を振り合う。
帰り道、夏は新田良彦(山崎樹範さん)の写真店で現像した写真を受け取り、新たに2つのフィルムを現像に出す。ペースが早いことに驚く新田に、夏は旅行帰りだからとあいまいに返答。帰宅後、ベッドに横たわり写真を見る夏。楽しそうに笑う海に自然と頬が緩むが、次第に恋しさが募る。
翌日、夏は仕事の休憩中、ある人物へ電話をかける。呼び出し音の後、相手は電話を取るが何も言わない。夏が「急にすみません、母から連絡先を」と言うと、相手は「夏?」と聞き返す。夏が「はい」と答えると、相手は穏やかな声で「おぉ、元気?」と返した。
その夜、夏と百瀬弥生(有村架純さん)はスーパーへ。夏が「今日、俺作るから」と言うと弥生は喜ぶが、ふと夏が海のことを思って作ろうとしていると察する。当たり前のように海の話ばかりする夏に、弥生は複雑な気持ちを抱いてしまう。
翌日、朱音は夏と出かけるという海の髪を結う。「なんで海も連れてくのかしら」とつぶやく朱音に、翔平はきっと心細いのだろうと答える。
海を連れて喫茶店に入った夏が振り返ると、誰かを探している男性の姿が視界に入る。夏と目が合った男性は「お、いた」と近づいてくる。男性は、夏の実父・溝江基春(田中哲司さん)だった。
人にはそれぞれ役割がある
再会した夏の父は、「やめてね。愛してたかどうかとかそういう話なしね。産んでもないし自分の子って保証もないだろ、男親なんて。(海だって)お前の子かどうかわかんないよ。」なんてセリフを吐き出し、なかなかの「クズ」と視聴者から評判になりました。
しかし、2人をつなぐ写真館により再会し、夏の愚痴に対して、「面倒くさいよな。」「あちゃー。」「ああ最悪だ。」「隠されてたっていうのも被害者だけどな。」「どうかね。」と、短い返答で、余計なことを言わず、ただただ夏の気持ちを汲み取ってくれました。
そして、俺だって悲しいのに、みんな優しくて辛そうだから言えないという夏の本音に「周りがみんな優しくて、悲しい悲しい辛い辛いっていうやつばっかなのは、しんどいな。その優しい皆さんに支えられてしんどくなったら、連絡しろよ。」と、返します。
ここまで頑張ってきた夏は、クズな父親にだけは、弱音を吐き出すことができたのでした。
立派なだけの父親にはできない芸当です。
結婚には失敗し、子育てもろくにできない父親でしたが、クズにはクズなりにできることがあるんだなと、思わされました。
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